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「責任を議会に押し付けた」川勝知事弁明に県議の不満爆発 県民も「言ったことはちゃんとして」 記者解説 [日本の報道]

「責任を議会に押し付けた」川勝知事弁明に県議の不満爆発 県民も「言ったことはちゃんとして」 記者解説
メモ

https://www.youtube.com/watch?v=wqQzH9yQA0s
「責任を議会に押し付けた」川勝知事弁明に県議の不満爆発 県民も「言ったことはちゃんとして」 記者解説
静岡県の川勝知事が給与などを返上するとしながらも必要な条例案を議会に提出していなかった問題で、県議会の最大会派から不信任決議案が出され、採決では可決にあと1人賛成が足りず否決されました。不信任決議案の提出は50年ぶりで、議会は未明まで続きました。なぜここまで紛糾したのは、県政担当記者の解説です。



杉村祐太朗記者:

まず経緯を振り返ります。

いわゆる「コシヒカリ発言」によって2021年11月辞職勧告決議が可決し、知事は給料とボーナスの返上を申し出たわけなんですが、返上に必要な条例案は提出されませんでした

   

この理由について知事は12日の本会議で、自民側から当時「辞職勧告決議は、給与返上を求めるものではなく、返上したからと言って責任をとったことにはならないと言われ提案できなかった」と説明しました。この発言が引き金になったんです。



ー 12日の知事の発言が問題になったのか?

   

杉村祐太朗記者:

「責任を議会に押し付けた」と自民側は受け止めました。知事は「提案できる環境に変わった」などと説明しましたが、条例案を出すことは、知事がやろうと思えばこれまでにもできたため、自民党県議の多くが怒りをあらわにしていました。

また、リニア問題への対応や熱海土石流の検証の不備など、自民のなかでくすぶり続けてきた知事の言動への不満が爆発した形となりました



ー不信任決議案は可決に必要な51まであと1足りず否決。結果をどう見る?

   

杉村祐太朗記者:

仮に可決していれば、知事は「県議会の解散」か「失職」をしなければなりませんでした。この結果を非常に重く受け止めないといけないと思います。今回は、自民や公明、そして2年前の辞職勧告決議案では一部が反対にまわっていた無所属の議員も全員賛成にまわりました。(知事に近い)ふじのくに県民クラブから1人でも造反が出ていれば、可決していたことになります。知事の度重なる不適切発言が県政の信頼を揺るがしていることを物語っています。



県民はどう思っているか、取材しました。



女性:

(言動が)一貫してないように、ニュース見てると感じる。コロコロ変わるじゃん



男性:

自分の言ったことなので、そこはちゃんとしてほしいなと思いますし、あまり良い印象はない



女性:

不信任(案提出)までいっちゃうんだなと、びっくりしました。そういうほころびが出ないように気を付けて頑張っていってほしい。私は応援してます



女性:

色々問題が出てくることが多いから、自民党も手を焼いてるところあると思いますけどね。できることをやってもらえれば、行動で示してもらうのが一番かな



ー この給与返上問題は今後どうなる見通し?



杉村祐太朗記者:

知事は次の9月議会で必要な条例案を提出する考えを明らかにしています。ただ、今回の件で、最大会派・自民改革会議との溝はより深まる中で、条例案の趣旨も注目されます。



ー この問題を杉村さんはどう見ましたか?



杉村祐太朗記者:

給与の返納は知事が自ら表明した話であり、それを議会が通らないからと言って、 1年半以上事実放置してきた責任は大きいと考えます。

知事は、県民の負託を受けていることを改めて自覚した上で自身の発言や行動に責任を持ち、残り半分となった任期を県民のために尽くして欲しいと思います。

一方で絶大な権力を持っている知事の発言の実効性について、我々 報道機関や議会が監視していくことが必要だと感じました。


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