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「くじ引き民主主義」が処方せんに?統一地方選“無投票”3割…地方政治の危機(2023年4月28日) [日本の政治]

「くじ引き民主主義」が処方せんに?統一地方選“無投票”3割…地方政治の危機(2023年4月28日)

今回の統一地方選挙で、無投票で当選した議員数の割合が、3割を超えることが分かりました。いわゆる“なり手不足”が深刻化するなか、「くじ引き」をヒントに、民主主義の在り方を考えます。

全国各地で行われた統一地方選挙。激しい戦いの一方で、人口360人余り、吉野川の上流に位置する風光明媚な高知県大川村では、地元でラーメン店や農業を営む、和田将之さん(32)が静かな選挙戦をスタートしていました。

大川村議会の議員定数は6ですが、なかなか立候補者が集まらず、幾度となく無投票に。議会を廃止して、有権者全員による総会の導入まで検討されたこともあります。

大川村民:「希望した者が、そのまま直通で議員になるのは、いまいち残念」
大川村民:「競争がないと、どうしてもいかんのですよ」

そんな現状を変えようと動いたのが、和田さん。4年前に初出馬し、当選。2期目を目指しています。

和田将之さん:「候補者がいれば、その人を支援する。もしいないのであれば、僕が立候補しようと、最終的には考えましたね」

選挙前の喧騒も聞こえぬまま、あっという間に夕暮れ。午後5時までに7人以上立候補がなければ、無投票が決まります。

和田将之さん:「もしもし、和田ですが。はい分かりました。定数ぴったりということで」

結局、選挙は行われませんでした。和田さんのほか、ポスターを貼らなかった人も含め、全員当選しました。大川村のように、無投票で当選した町村議会議員は年々増えていて「地方政治の危機」が叫ばれています。

和田将之さん:「今後、この政治体制や民主主義、今の生活を維持していくのは難しい」

一方、海外では、従来の選挙とは違う、別の政治の形が注目されています。

2019年、フランス政府が行った会議で、国の脱炭素政策を議論しているのは、選挙で選ばれた議員ではなく、年齢・居住地・学歴などをもとに、くじで無作為に選ばれた一般の人でした。
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